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成人式 2017.12.25 2022.09.13

着付け師の独り言 

着付け師の独り言 

e-きものレンタル 編集部

いや~。

年の瀬も押し迫ってきて。

いよいよ、成人式だわー。

毎年、この時期になると追い込まれるのよねー。

あ、どーも。私、着付け師をしておりますMと申します。

 

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さて、皆さんはご自身で着物着られますか?

あ、やっぱり。。。着られないですよねー。

そうなんです。大体、着物ってご自身で着られない人の方が多いんですよ。

そ・こ・で‼

私たち、「着付け師」の出番なんです。

一年で、もっとも着付け師が活躍する日。

それが、来る成人式なんです!

全国の着付け師がその日だけは朝というか、夜中から準備をし、夜明け前から式典の始まる10時くらいまでにハタチのお嬢様方に振袖を着せる一大イベント。

成人式。

今日はそんな着付け師の舞台裏を少しだけお話ししちゃおうかな♪

 振袖を着る=着せて貰う事になるんだけど。

着せて貰うシーンは様々。

 

まず、大手チェーン店さんで購入、レンタルした場合。

ホテルなどの一室を借りて、予約した時間に訪れると髪型のセットから振袖まで一通り準備をして貰うパターン。

 

個人で美容室に髪型から着物まで着せて貰うパターン。

 

髪型は美容室で、着物は着付け師さんへお願いするパターン。大まかに分けるとこんな感じ。中にはお母様やおばあ様、ご親戚の方に着付けて頂くお嬢様もいらっしゃるみたいですね。

 

そして、着付け師として一番ハードなのが、最初のホテルで何人ものお嬢様への着せ付けなんです。

 

一人の着付け師が1人のお嬢様へ着付けるか、2人の着付け師が1人のお嬢様に着付けるかでも違ってくるんですけど。スピード命!5時間位の間に10人前後は着付けなくちゃいけない。単純に1人または1組の着付け師の担当人数が10人。かける15組の着付け師で、150人のお嬢様のお支度を整えなくちゃいけないんです。でも、このくらいの人数だと割と普通。若干少ないくらいの人数かしら。

大きい会場だと4,5百人は着つけますからねー。

そりゃ、腱鞘炎にもなりますよー。

 

ホント、着付け会場はまさに戦場。

人前で服を脱ぐなんて、恥ずかしい‼」

なーんて、悠長なことは言ってられませんよ!

 

ご自身で足袋を履いて下さいね。

あと、ちゃんとお洋服も脱ぐこと!

ワイヤーの入った洋服用のブラジャーは外してね!

でないと、太って見えますよー。

 

毎年、何人かいるんです。

ブラジャー外さない人、洋服脱がない人。。。

着物着て、綺麗になりたくないのかしら??

自分が主役の成人式。

一番素敵な自分で迎えたくないのかしら??

ホント、不思議です。。。

 

そして、キョロキョロしない!!

まっすぐ前を見てー。

周りが気になるのは分かります。

でも、今、アナタを綺麗にするために頑張ってるの!

襟の中心がズレちゃうとガッカリでしょ?

しっかり、前を見て。

しっかり、自分の足で立っていてね。

そうすればあら不思議。

20分位で綺麗な二十歳の振袖姿のお嬢様の出来上がり♪

 

着付自体にはそんなにお時間は掛からないもの。

・着る前にお洋服を脱がない

・ブラジャーを外さない

・自分で足袋を履かない

こういう事がお時間掛かっちゃうんです。。。

 

来年に向けて、全国の着付け師はラストスパート中。

しっかり準備して、一人でも多くのお嬢様が苦しくない、綺麗な振袖姿になれる様、頑張ってます。

 

ぜひぜひ、着付け師の言葉に耳を傾けて下さい。

それが一番、素敵な振袖姿にしてくれます♪

 

本当に切実なお願いばかりでしたけど。

当日、成人式のお嬢様に会えることを楽しみにしていますね‼

 

e-きものレンタル 編集部

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振袖、袴、七五三などの着物に関する豆知識やお役立ち情報をコラムでお伝えさせていただきます。

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