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袴・卒業式袴 2023.01.17 2023.01.17

【解説】卒業式で袴を着るときに必要なものとその理由を紹介!

【解説】卒業式で袴を着るときに必要なものとその理由を紹介!

卒業袴は、女性が大学などの卒業式で着用する和装の定番スタイルです。普段着慣れない卒業袴を着るにあたり、準備するべきものがよくわからない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、卒業袴を着るために必要なアイテムについて解説します。

 

卒業袴は、袴のほか着物、袴下帯の3点セットです。それぞれどのようなアイテムなのか、まずは基本的な袴のアイテムについて解説していきます。

 

和装としての袴には、馬に乗りやすいよう中仕切りで二股に分けられた「馬乗り袴」と、中仕切りがないロングスカートのような形状の「行灯袴」の2種類があります。このうち、卒業式用の袴には行灯袴が用いられます。かつては、女性も馬乗り袴を着用していましたが、明治時代に女学生をはじめとした女性が行灯袴をファッションとして着用するようになり、やがて着物と組み合わせてフォーマルな和装の卒業袴としても定着しました。

 

卒業袴で着る袴のデザインは多彩で、伝統的な縞模様や小紋模様のほか、グラデーションやレースをあしらったものまで好みのデザインを選べます。履物によって袴のバランスが異なるので、選択した履物に合った丈で着付けてもらいましょう。

 

着物

卒業袴に合わせる着物について決まりはありませんが、一般的に「二尺袖」と呼ばれる着物を合わせます。これも、明治時代の女学生の袴姿が元となっています。二尺袖とはその名の通り、二尺(約60cm)の着物です。振袖よりも短く、一般的な着物より長い袖丈なので動きやすいメリットがあり、女学生らしい印象を与えてくれます。

卒業袴には、振袖を合わせる人も少なくありません。成人式で着た振袖を袴に合わせることも可能です。

 

袴下帯

袴下帯とは袴の下に締める帯のことで、浴衣を着るときと同じ半幅帯(はんはばおび)を使用します。袴と着物の間の数cmほどしか見えない部分ですが、袴下帯のカラーをアクセントとして使うだけで全体の雰囲気も変わるため、実は卒業袴のコーディネートにおいて重要なアイテムといえます。

 

 

着物に合わせる衿は、アイテムによって機能や用途が異なります。以下で紹介する3アイテムは、卒業袴を着る上で大事な衿なので、それぞれの衿の違いや機能を押さえておきましょう。

重ね衿(伊達衿)

「伊達衿」と呼ばれることもある重ね衿は、着物の衿に重ねて使うタイプの衿です。重ね着をしているように見せられるほか、重ね衿のカラーを差し色として着物と別の色を使うことで、より華やかなコーディーネートが可能です。重ね衿は豊富なカラーから選択でき、ビーズやラインストーンで装飾されたタイプも選べます。

重ね衿は着物の衿にピンで留める、または直接に縫い付けるタイプがあります。

 

半衿

半衿は、着物の衿に汗やメイク汚れなどの付着を防ぐためのもので、後に解説する長襦袢と一緒に使用します。長襦袢に縫い付けて使用しますが、一部の長襦袢には半衿が縫い付けられたタイプもあります。半衿も刺繍入りなどのデザインにこだわって選べるので、好みのデザインで着こなしが可能です。

衿芯

衿芯とは、半衿と長襦袢の間に通して使う衿です。長襦袢に付けた半衿を立ち上げて整えられるので、衿元をより美しく見せられます。衿芯がない場合、衿元を揃えられず見た目も美しくないため、卒業袴を着る上で必須アイテムです。

 

衿の下に着るもの

卒業袴の下には、専用のインナーウェアがあります。卒業袴を着る際は、必ず以下で紹介する2種類のインナーウェアも揃えなければなりません。

長襦袢

 

長襦袢は着物のすぐ下に着用し、着物を汗などの汚れから守りながら着崩れも防ぐインナーウェアです。長襦袢の袖丈や袖幅、裄丈は着物に合わせて選ぶ必要があります。二尺袖の着物を着る場合、一般的な着物に合わせたサイズの長襦袢では袖が長すぎるため、必ず二尺袖に合わせた長襦袢を選びましょう。

肌着

肌着は「肌襦袢」と呼ばれることもある、長襦袢のすぐ下に着用するインナーウェアです。肌着には、着物や長襦袢を汗や皮脂から守る役割があります。肌着は上下が肌着と裾よけに分かれたセパレートタイプ、上下一体となったワンピースタイプの2種類が存在します。着物を着慣れていない方にはワンピースタイプの方が着やすいですが、慣れている方なら体に合わせて上下を調整できるセパレートタイプの方がおすすめです。

 

履物

卒業袴に合わせる履物といえば、草履またはブーツです。どちらの履物を選択するかによって、その下に履くインナーも異なってきます。

足袋・ストッキング

卒業袴に草履を合わせるなら、足袋は必要不可欠です。足袋はタイトにできているので、履き慣れていない方にはストレッチがきく素材でできたタイプが適しています。

ブーツを履く方は、足袋は必要ありません。ストッキングやタイツ、靴下を用意しましょう。

 

草履・ブーツ

卒業袴に合わせる履物は草履かブーツのどちらかを選択します。草履は上品で古典的な印象にでき、ブーツは大正時代の女学生のようなモダンな印象にできます。履物は着物と袴を選んでから、コーディネートに合う方を選ぶのがおすすめです。

ブーツは袴の丈が短めにするとバランスが良くなるので、ブーツ着用の際は、袴を短めで着付けるのもポイントです。

 

着付けアイテム

卒業袴を着るには、基本の着物や袴以外にも多くのアイテムが必要です。美しく着るためにも、以下で紹介するアイテムは揃えておきましょう。

 

帯板

   

「前板」とも呼ばれる帯板は、着物の帯を締める際に必要なアイテムです。帯の間に挟むことで、帯にシワが寄るのを防いで形を整えます。メッシュ素材やタオル地、プラスチック製など、帯板にはさまざまな素材が使用されています。

腰紐

着崩れを防ぐために使う腰紐は、着物と長襦袢に使うほか、補正用にも用いられます。着物に2本、長襦袢と補正用にそれぞれ1本ずつの計4本が必要ですが、予備として1~2本準備しておくと良いでしょう。

伊達締め

  

腰紐のみでは着崩れを起こすことがあるため、さらに伊達締めを使うことで着物の衿元の崩れを防ぎ、おはしょりの余った部分を抑えて整えます。一般的には、着物と長襦袢にそれぞれ1本ずつ使用します。

 

マジックベルト

マジックベルトとは、伊達締めがマジック式になったタイプで、用途は伊達締めと同じです。そのため、マジックベルトがない場合は伊達締めを用意しておくといいでしょう。マジックテープで留めるだけなので、手軽に使えるメリットがあります。

 

コーリンベルト

コーリンベルトは、両端にクリップが付いた平ゴム製のベルトです。衿元やおはしょりを補正し、着崩れを防ぐ効果があります。必ず用意するべきアイテムではありませんが持っておくと便利です。

 

補正用タオル

和装では、凹凸をなくして筒状の体型にした方がきれいに仕上げられ、着崩れも防げます。補正用タオルは、そのような着物に合う体型に補正するために使用します。体型によって必要な枚数も異なるので、多めに用意しておくと安心です。なお、補正用タオルは着付け専用のタオルではないので、一般的な市販のタオルで問題ありません。

和装ブラジャー

和装ブラジャーは、ワイヤーが入っていない下着です。胸のラインをナチュラルにしてくれるので、和装に最適な体型に補正して着物をより美しく着こなせるように仕上げられます。

 

装飾小物

 

卒業袴の装飾小物は、主に髪飾りと巾着の2点です。装飾小物は必ずしも必要なアイテムではありませんが、持っていると卒業袴をより素敵に演出してくれます。

 

髪飾り

 

華やかな雰囲気を演出してくれる髪飾りは、卒業袴を着るときに多くの人が着用します。コサージュタイプのほか、かんざしやつまみ細工などさまざまなタイプから選択できます。着物や袴の柄やカラーに合わせて選ぶのがおすすめです。

巾着

卒業袴姿で荷物を持ち歩くなら、財布やスマホなどの最低限の荷物を収納できる、レトロモダンな雰囲気の巾着タイプのバッグが最適です。着物と袴に合わせたデザインの巾着を選べば上手にコーディネートでき、卒業袴姿のアクセントにもなります。

 

まとめ

卒業袴を着るには洋装よりも多くのアイテムが必要ですが、一通り揃えるのが難しい場合はレンタルを利用してみましょう。「e-きものレンタル」では、卒業袴に必要なアイテムをセットでレンタルできるのでおすすめです。好みのスタイルやサイズで着物を選べるので、理想の卒業袴姿をサポートしてもらえます。

 

卒業袴は、なかなか着る機会がないものです。思い出に残る卒業式のために、卒業袴を着て臨んでみてはいかがでしょうか。

 

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