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2022.01.212024.06.25

卒業式の袴に振袖を合わせてもいいの?

卒業式の袴に振袖を合わせてもいいの?
e-きものレンタル 編集部
目次

    卒業式に着る和装といえば、卒業袴が定番です。
    卒業袴は着物に袴を合わせたスタイルですが、成人式で着た振袖を袴に合わせて卒業式に着用できるものなのでしょうか。
    今回は、卒業式の袴に振袖を合わせられる、卒業袴に適した振袖の種類や着用の際の注意点を解説します。

    卒業式の袴に合わせる着物は「振袖」でも可

    振袖といえば、若い女性なら成人式で着用することが多い着物です。
    卒業袴は卒業式で着用される和装で、着物と袴を合わせています。
    卒業袴向けの着物には特にルールがないため、振袖と袴を合わせても特に問題はないといわれます。
    そもそも、振袖は未婚女性の第一礼装であるため、卒業式で袴に合わせる着物として適した組み合わせです。

    なお、卒業式で着用する服はフォーマルスタイルであれば問題がないため、袴と合わせることなく振袖のみでも着用可能です。
    つまり、成人式で着用した着物に袴をプラスすれば、卒業袴としても着られます。

    振袖の袖丈の長さは3種類

    同じ振袖でも、袖丈の長さにより3種類に分けられます。
    振袖は種類ごとに格式や適切な着用シーンも異なるため、まずは3種類の振袖の種類を知っておきましょう。

    大振袖

    大振袖は袖の長さが約115cmと長い、振袖の中で最も格式が高いタイプです。
    結婚式で新婦が着用することもある婚礼衣装の定番の着物で、京都の舞妓さんが着ている着物も大振袖です。
    長い袖丈は立ち居振る舞いが難しいものですが、女性の気品や上品さをアピールできる効果があります。

    大振袖の袖丈は身長が低い方は床に引きずってしまうほどの長さですが、成人式で大振袖を着用する新成人も見られます。

    中振袖

    中振袖とは、袖丈約100cmの振袖です。
    足首程度まで達する袖丈は普段着物を着ない方にとってはかなり長く感じられることがありますが、振袖の中では中程度の袖丈に分類されます。
    成人式で着用される振袖で最も多いのがこのタイプで、振袖以外の中振袖の着物には、訪問着や留袖、色無地などがあります。

    中振袖は準礼装に位置づけられていますが、未婚女性であれば正装として結婚式やパーティーへの出席、結納にも着用可能です。

    小振袖

    小振袖は「二尺袖」と呼ばれることがあるように、袖丈が約二尺程度、つまり長さ76cm程度の振袖です。
    振袖の中で最も袖丈が短いため、他の種類の振袖よりも軽くて動きやすく、比較的カジュアルに着こなせます。
    フォーマルな場でも着用できるので成人式で着用されることも多い他、パーティーでも着用されることが多いタイプの振袖です。

    袴に合わせるなら「小振袖」か「中振袖」

    卒業袴の原点は、明治時代から昭和初期にかけて女学生の制服だった袴です。
    毎日学校へ通う際に着用するための動きやすさと優美さを備えたスタイルの袴が元となっているので、卒業袴に合わせる振袖には、最も格式が高い大振袖よりもカジュアルで動きやすい小振袖や成人式でも着られる中振袖が適しています。

    卒業式では、小振袖と中振袖どちらの振袖も着用可能です。
    しかし小振袖と中振袖では袴と合わせた際の印象が異なるので、イメージに合った印象の振袖を選びましょう。

    「小振袖」はかわいらしい印象

    小振袖は最も袖が短いので、コンパクトでかわいらしい印象に着こなせる振袖です。
    卒業袴と合わせることで、若々しさやかわいらしさを印象づけられることから、卒業袴に多く用いられています。
    袖が短い分動きやすいため、普段着物を着慣れていない方でも着やすいおすすめの振袖です。

    「中振袖」は豪華で大人っぽい印象

    中振袖と卒業袴の組み合わせは、袖が長くゴージャスで大人っぽい雰囲気を作れます。
    袖の面積が大きく派手で大きな柄を入れられるため、豪華な印象の卒業袴を着たいなら中振袖が適しています。
    前述のように成人式の振袖としても着用されることから、成人式で着た振袖を袴と組み合わせて、またはそのまま振袖のみで卒業式で着回しが可能です。

    「中振袖」を合わせるときの注意点

    中振袖は卒業袴を合わせられる振袖ですが、その際に注意したいのが袖丈の長さです。
    中振袖は100cmほどの袖丈があることにより、地面に引きずったり踏んでしまったりするリスクが増えてしまいます。
    そのため、中振袖を着用する際は立ち居振る舞いに気をつけなければなりません。

    身長が低めの方が中振袖を着ると、長すぎる袖のせいで全体的なバランスが悪くなることもあります。
    その場合は、まず振袖と袴と合わせて全体のバランスをチェックしてから、履物を変えて調整してみましょう。
    また、中振袖は着丈が長いため着付けの難易度が上がります。中振袖と袴を合わせる際は、慣れている方に着付けをしてもらうことをおすすめします。

    袴に振袖を合わせて思い出に残る卒業式にしよう

    卒業式で着る服として、中振袖や小振袖なら袴に合わせたコーディネートが可能です。
    お気に入りの振袖や成人式の思い出が残る振袖と袴を合わせて、より記念になる卒業式にもできます。

    卒業袴のレンタルを行う「eきものレンタル」では、主に小振袖と袴のセットをレンタルできます。
    着物を着慣れていない方でも扱いやすく動きやすい小振袖の卒業袴を、さまざまなデザインやサイズ、コーディネートから選択できるので、レンタルを利用して好みの振袖と袴を合わせてみてはいかがでしょうか。

     

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