

【卒業式用の袴】ブーツ・草履を履いた場合の丈の長さを解説!着物レンタルのメリットも(動画有り)

【卒業式用の袴】ブーツ・草履を履いた場合の丈の長さを解説!着物レンタルのメリットも(動画有り)
最近では、大学だけでなく、小学校の卒業式でもよく見かけるようになった袴姿。着用する際に靴の代わりに履くのが、草履かブーツです。昔は、袴用のブーツといえば黒や茶といったカラーが主流でしたが、今では白やグレー、ピンク、赤、紫、青、紺、緑など袴の色や柄に合わせてよりおしゃれなコーデを意識する人が増えています。
そして大事なのが、ブーツの長さです。袴スタイルの場合は、断然ショートブーツがおすすめです。ロングだとどうしても重たく見えるため、あまりおすすめできません。そして、ブーツを履く場合は、草履とは異なる袴丈にする必要があるので、注意が必要です。
そこで今回は、草履・ブーツを履いた場合の、それぞれの袴丈の目安をご紹介いたします。
小学生や大学生など卒業する方はもちろんですが、学校の先生たちも含め、袴を着用する予定の皆様は、ぜひ参考にしてください。なお、お子さんの七五三に袴を着せたいとお考えの親御様もぜひご覧ください。
袴には 草履?それともブーツ?トレンドは?
卒業式の袴スタイルの足元を飾るのは、草履かブーツになります。
着物コーデで定番の草履を選ぶか、モダンなブーツを選択するかによって袴コーデの見え方は大きく違いますし、動きやすさにも差が出るため、どちらをチョイスするかはとても大切。
草履は、正統派で落ち着いた印象を与え、古典的な二尺袖や袴との相性が抜群です。
一方、ブーツはモダンでスタイリッシュに見えるので、現代風のオシャレテイストを楽しみたい方におすすめです。
卒業式では会場までの往復も含めて意外と長い距離を歩いたり動いたりするので、ブーツの方が圧倒的に楽でしょう。雨や雪などの悪天候の際も、草履に比べると濡れずに済むため安心です。
卒業式の袴コーデではショートブーツが一般的です。もともとは黒が主流でしたが、最近ではブラウンやベージュ、白、ピンクなどさまざまなカラーが人気です。レースをあしらったブーツもワンランク上のオシャレが楽しめるのでおすすめです。
ちなみに踵が高いタイプにすると足長効果が狙えます。
また、草履やブーツ以外に、少数派ですがパンプスを履く方もおられます。ヒールに比べると思いのほか、袴コーデにマッチするので、草履やブーツはちょっと・・・とあまり気が進まない方は、検討されてはいかがでしょうか?
草履とブーツの袴丈の目安
草履を履く場合を想定した袴の丈で草履を履く場合、くるぶしが見えない程度に長めに着付けます。
※草履を履く場合を想定した袴の丈のまま、ブーツを履くと、丈が長くブーツが隠れてしまいます。
ブーツを履く場合を想定した袴の丈でブーツを履く場合、袴の裾が足首のあたりを目安にやや短めに着付けます。
※ブーツを履く場合を想定した袴の丈で草履を合わせると、肌が見えてしまいます。
袴レンタルを利用する場合の着付けはどうするの?
結論からいうと、袴を初めて着る方が、実際に自分で着付けをするのはかなり難しいです。ほぼ無理と言っても過言ではありません。
というのも、袴コーデは外見では上半身の二尺袖(または振袖)と半巾帯(普通の帯より幅が狭い帯)、下半身の袴と草履(またはブーツ)しか見えません。でもその下にいろんな小物を順を追って正しく仕込まなければならず、それぞれに知識とコツが必要なため初心者にはかなりハードルが高いです。
具体的には後ほど説明しますが、着付けの際には半巾帯や長襦袢、帯板など袴スタイルを整えたり、着心地をよくしたりする目的でさまざまなアイテムを利用します。これらを上手く使って全体を調整しなければ、着付けした後で着崩れしたり、シワがよったりする恐れがあります。
卒業式当日は少なくとも数時間〜半日くらいは袴で過ごさなければならないため、着付けが上手くできていないと途中で大変なことになりかねません。トイレにもいかなければならないですからね。
こうしたことから卒業式当日にどのような流れで着付けるかはとても大事だということがお分かりいただけるでしょう。
当日の着付けは5パターン
式の当日に行う袴コーデの着付けの方法は5つのパターンが考えられます。
- 美容院
- 着付け師に依頼
- 袴レンタルに依頼
- 家族や知り合いに依頼
- 着付け教室に通って自分で着付ける
美容院
もっとも手っ取り早いのは、美容院で着付けるという方法ではないでしょうか。
というのも袴を着用する際は、それに合ったヘアメイクが必要です。多くの美容院ではそれを見越して卒業式の着付けサービスも行っています。
髪型や髪の飾りについて相談をするなどして、さまざまな生きた情報を教えてもらいつつ着付けもしてもらえるのはとても便利です。これが別となると、ヘアメイクの後や前に他の場所で着付けをすることになるので、式当日の貴重な朝の時間を大きくロスします。
ちなみに卒業式は3月下旬ごろに集中しているため、美容院は予約でいっぱいになります。とくに着付けとセットでヘアメイクをしてくれるお店は競争率が高いので、1日でも早くにスケジュールをおさえるようにしてください。
着付け師に依頼
プロの着付け師に依頼する方法もあります。自宅を訪問してくれるサービスがあるので、小物も含めた袴一式を持ち運ぶ手間がなく、移動時間もカットできる点が魅力でしょう。
袴レンタルに依頼
一部の袴レンタルでは、ヘアセットや着付けサービスをオプションで提供しています。
袴レンタルは「リアル店舗」と「ネット店舗」の2種類があります。着付けを依頼できるのは、基本的にはリアル店舗になります。
リアル店舗は、袴を直接手に取って試着できるメリットがありますが、在庫が限られているのと移動に時間を要する点がデメリットです。
それより在庫が豊富でスマホがあれば予約から返却までの手続きが完了するネット店舗を利用して、着付けは別の方法を選ぶ方がメリットが大きいかもしれません。その点はよく検討してから決めてください。
家族や知り合いに依頼
家族や知り合いに着付けができる方がいれば、お願いするのもよいでしょう。着付けサービスに依頼するより融通が効くので、当日の朝は余裕をもって過ごせるかもしれません。
着付け教室に通って自分で着付ける
着付け教室に通って着付け方法をご自分で習得するやり方もあります。
ただし1回でというのは難しく、何度か通う必要があるため、その分の時間を確保しなければなりません。少なくとも式の数ヶ月前に予約して通う必要があるでしょう。
ただし、この場合は100%失敗なく着付けができるレベルを目指さなければなりません。
時間も限られているため、当日までに一人で何度か練習することも欠かせません。着崩れやその日になって万一着付けが完了しないとなると、式に参加できなくなるかもしれないため注意しましょう。
またコストもかかりますが、一部無料で教えてくれるところもあるため希望する場合は、自宅や学校近くで探してみてはいかがでしょうか。
袴で卒業式に参加する際の注意点
袴を卒業式で初めて着用するという方も多いと思います。草履やブーツに慣れていない方もいるかもしれません。そんな皆様は、どうしてもご自分に一番似合う袴を探すのに必死になります。また袴を決めた後も着付けやヘアメイクをするまでのことについ気持ちが取られがちですが、袴を着た後、とくに色んな動きをする際にも十分な注意が必要です。洋服と違って動きにくかったり、汚れないようにケアしたりしなければいけませんからね。
そこで、袴コーデに関連したトイレ対策や歩く時、座る時、階段を上り下りする時の方法と注意点を解説しましょう。
着崩れに注意
袴を着て動く時に気をつけるのは、以下の4点です。
- 着崩れしない
- 袴を汚さない(地面や床に擦ったり、食べ物で汚したり)
- 袴を破損しない(何かに引っ掛けて破るなど)
- 転ばない
とくにトイレに行ったり、座ったり、車に乗ったりすると知らず知らずのうちにせっかくの袴が着崩れたり、シワが寄ったりしてしまうことがあるので注意が必要です。
トイレ対策をしっかり!
トイレは必ず事前に練習しておきましょう。
以下のような手順で行うと楽です。
袖を左右一枚ずつ持ちあげてそれぞれ帯に挟む(シワが寄らないように)
↓
袴を両手で持ち上げお腹のあたりでまとめて片手で持つ
↓
続いて長襦袢と肌着も一枚ずつまくりあげて袴を包むようにして片手でもつ
このようにして用を足したら、逆の手順で整えながら戻します。
袴は後ろから見た時に、腰のあたりがふっくらと膨らんでいるとラインが綺麗に見えます。でもトイレに行くたびにこの膨らみが小さくなることがあります。両手を袴の横から入れて帯の結び目を少し上に持ち上げると元に戻るので、トイレから出るときはこの方法で修正するようにしてください。
歩く時の注意点
袴は洋服と比べるとボリュームがあるので普段と同じ歩き方ではぎこちなくなるだけでなく、着崩れしやすくなるため注意が必要です。また転ばないためにも、ポイントは品よくゆっくりを意識すること。これは、袴のみならず、成人式の振袖や結婚式にお呼ばれした際の訪問着、その他にも小紋や色無地といった着物を着用する際にも役立つので覚えておくとよいでしょう。
目の前に一本のまっすぐな線があるとイメージしてその上を右と左の親指で(やや内股ぎみに)交互に踏むように歩きましょう。このとき頭を上から糸で吊られているようにイメージしてやや胸を張り、体重を少しだけ後に掛けるようにするとよいです。
腕は大きく振らず、大股にもならないように意識します。せわしなくバタバタすると下品になり、せっかくの袴コーデが台無しですから、しゃなりしゃなりと優雅に歩くようにしましょう。これは他の着物を着る際にも、周囲からの印象をよくする大事な条件になるので覚えておいてください。
座る時の注意点
袴で座る際は、まず椅子やソファなどが汚れていないか確認しましょう。電車や駅のベンチなどは思わぬ汚れが付着していることがあるので注意してください。どうしても座らなければならない場合は、ハンカチなどを敷くとよいでしょう。
座る前に階段を下りるときのように、袴の後ろ側を少しだけ持ち上げ、そのまま膝を折って真下に座るイメージで浅く腰掛けます。こうすることで、袴が引っ張られて帯などがズレるのを防ぎます。
座ると同時に両方の袖を太ももの上で畳むようにして重ねます。袖が床や地面につかないように注意し、見た目を意識して綺麗に重ねましょう。さらに背もたれは使わず、背中をまっすぐ伸ばしてください。
慣れていないと長時間は疲れるかもしれませんが、猫背にならないよう腰を立てるイメージで座るとよいでしょう。
階段の注意点
続いて階段の上り下りです。
袴の場合、上り階段では足先が見えにくいためつまずくと危険です。階段で裾がするのも避けなければなりません。
そこで片手(可能なら両手で)で袴をサイドから少しだけ持ち上げると上りやすくなります。
下るときは、袴の後ろ側のスキマに手を入れて持ち上げながら歩きます。上るときは前なので裾が見えますが、下りる際は後ろが見えないため、しっかり持ち上げないと知らない間に裾を階段ですってしまいかねないので気をつけましょう。
上るときも下りるときも、手をできるだけ中央あたりまで差し込むと袴が高く持ち上がりやすくなるので覚えておいてください。
袴用のブーツや草履は袴レンタルがおすすめ!
卒業式などの衣装に着用する袴は、わざわざ購入すると高いため、着物レンタルで借りるのがおすすめです。先ほどもレンタルのメリットについて触れましたが、ここで改めてレンタルをおすすめする理由について詳しく解説しましょう。
- 販売されている袴を買うより価格が安いためコスト面で安心
- 袴とは別にブーツや草履、長襦袢やバッグ、足袋といったアイテムのセットが無料でサービスしてもらえる
- 豊富なデザイン(ブランドものや最新のトレンドも含む)やサイズ(身長を目安に)から好きな商品を選ぶことが可能
- ネット店舗ならスマホでアカウントを登録のうえ、予約から返却までスムーズに手続きできる(一度アカウントに新規で登録しておくと、その後はログインして何度でも利用できる)
- サイトのカタログで多くの種類の中から検索し、自分の好みに合わせて自由に選べる
- クーポンや割引サービスなどで、振袖や訪問着、浴衣など他の種類の着物が安く借りられる
- 自宅までの送料が無料で届けてもらえる
- 早くて申し込みの翌日には届くので、急なお呼ばれにも対応できる
- クリーニングが不要(着物レンタルが仲介してくれる1,000円前後の保険に入っておけば、ひどい汚れや破損の際でもクリーニング代や補修費用を支払う必要はありません)
- 保管や手入れの手間が省ける
とくにネット店舗の場合は、リアル店舗と違って試着ができないため、利用して大丈夫か心配というお声をよく聞きます。確かに、着付けの段階になってサイズが大きすぎるとか、色や柄が期待していたイメージと違うと、とても残念ですよね。
でもその点は、あまり心配しなくて大丈夫です。最近の着物レンタルでは、サイト内のカタログ専用のページで、さまざまなアングルの鮮明な商品画像が掲載されているうえ、サイズについてもわかりやすく解説されているからです。届いてみて、思ったものと違うというケースはほぼないと考えてよいでしょう。
ただ注意点として、着物レンタルの場合、ショップや会社によってサービス内容や料金は異なりますので、必ず事前に利用規約やよくある質問の詳細をきちんと確認してから申し込みいただけたらと思います。
まとめ
卒業式に向けた袴を選ぶときは、袴丈のサイズに気を付けて選んでください。
草履を履く場合は、足袋と足の境目が見えないように注意して、丈が長めになるようにしましょう。
ブーツを履く場合は、ブーツの紐の編み上げが見えるように、丈が短めになるようにしましょう。ブーツの長さにより、袴丈を選ぶとよいと思います。
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