襟芯って何?どうやって使うの?
襟芯って何?
どうやって使うの?
そもそも襟芯って何に使うものなの?
襟芯と書いて、「えりしん」と読みます。
◆襟芯とは?
襟芯とは長襦袢の襟に差し込んで使うものです。
長襦袢の襟に差し込んで使う事によって、着物を着た時に襟がピシッと綺麗に整って、衣紋が抜けて着姿が素敵になる物です。
「・・・はぁ?」って感じで全くの意味不明でしょうか。
実際の襟芯がこちらです。
いろいろな種類があります。
透明な物、メッシュの物、ところどころに穴が開いている物…。
襟芯に折り線が付いてしまうと、その癖が長襦袢に入れた時に出てしまって、綺麗に襟が整いません。折ったり、曲げたりしないように、取り扱いは慎重にお願いします。
実際使う時はこのように伸ばして使います。
長襦袢本体の写真です。
こちらは長襦袢本体です。
長襦袢本体に地襟という襟が付いています。
白い部分が地襟という部分にあたります。
ワイシャツの襟にあたるものですね。
長襦袢はこのままでは着る事が出来ません。
こちらの地襟部分(白い所)に半襟を付けます。
付け方は、縫い付けるのが一般的ですが、今は半襟を付けるための両面テープなども市販されています。
こちらが長襦袢本体に半襟が付いている状態です。
白い生地に白い糸なので、見えにくいのですが…。
表からザクザクと縫い留めています。
<襟芯を入れていない長襦袢>
グニャグニャしていて、綺麗ではありません。
◆襟芯の使い方
一般的には、長襦袢の内側、体に当たる側に襟芯を入れます。
地襟に半襟を付けた状態の長襦袢に襟芯を差し込みます。
半襟と地襟の間に襟芯を差し込みます。
長襦袢の地襟と付けた半襟の間に差し込みます。
画面では少し暗くなっているところです。
基本的には、長襦袢の内側、体に当たる側に襟芯を差し込みます。
外側に入れても決して間違いではありません。
外側に入れると、付けた半襟によっては、生地の薄さなどから襟芯が透けてしまう事があります。
それを避ける為に、襟芯を内側に入れて使用します。
生地の上を滑らせるように襟芯を差し込んでいきます。
ドンドン奥に入れていきます。
背中心、つまり長襦袢の背中の縫い目を中心に襟芯が左右に半分ずつになるように差し込みます。
<襟芯を差し込んだ状態の長襦袢>
このように襟芯を入れると襟元がピシッと綺麗に整います。
今は、着物を着る方が減ってしまって、着付けを習われた美容師さん、着付けをお願いする美容師さん達が着物の小物の事、襟芯を知らない方が沢山いらっしゃいます。
昨今は、襟芯が入ってない‼とお問い合わせが入る事がとても多いのです…。
着物が届いた時には襟芯は長襦袢の襟の中には、入っていません。
何故なら、輸送の際に襟芯が曲がってしまう為です。
長襦袢とは別にしてつぶれない様に、変に曲がって癖がつかない様に、丸めたり、何かの上にそっと乗せられたりして、レンタルの着物一式はお手元に届きます。
着られる方、または着付けをする方がご自身で、襟芯を長襦袢の襟に入れて頂く必要があります。
何が襟芯なのか?今回、お読み頂いてお分かり頂けたかと思います。
これで次回、着物を着る時は大丈夫‼
襟芯を長襦袢の地襟と半衿の間に差し込んで、ピシッと綺麗な襟もとで素敵な着姿で。
ぜひ、着物をお楽しみください♪